リフォームとリノベーションの違いは前回のブログでも紹介しました(→リフォームとリノベーションの違いとは?)。リフォームは、元の新品の状態に戻すこと。リノベーションは、間取りや設備を変更したりして、用途や住まい方そのものを変えてしまうような刷新のことをいいます。
リフォームをするにしても、リノベーションをするにしても、気になるのは費用ですよね。リフォームとリノベーション、どちらをやるにしても、どの部分に、どの程度手を加えるか、部材や設備のランクをどの程度のものにするかによって費用はまったく変わります。しかし、そうはいってもおおよその金額くらいは知りたいところです。そこで、ABC不動産リノベーション研究所で施工した場合の概算費用を間取り別に書き出してみました。費用に含まれるものの条件は以下の通りです。
費用に含まれるもの、含まれないもの
1.室内を全面リフォーム(浴室・トイレ・キッチン・室内の床・壁等すべて新品に)した場合の内装費。設計・デザイン料なども含んでいます。
2.既存設備の解体・処分費、諸経費などの雑費等のすべて。
3.外構(ガレージや庭など)や外装などは含みません。
間取り別の工事単価と概算費用 [すべて税込価格]
*2023年12月現在の価格です。
■単身用(1K~1DK/20~30㎡)
㎡単価143,000円
【1Kの参考例】
この広さで、24.3㎡です。
この部屋の全面リフォームの目安
24.3㎡×単価143,000円=3,474,900円
■広めの単身用(1DK~1LDK/30~40㎡)
㎡単価121,000万円
【1LDKの参考例】
この広さで、35.8㎡です。
この部屋の全面リフォームの目安
35.8㎡×単価121,000円=4,331,800円
■カップル・夫婦用(1LDK~2LDK/40~50㎡)
㎡単価110,000円
【1LDK+Sの参考例】
この広さで、47.0㎡です。
この部屋の全面リフォームの目安
47.0㎡×単価110,000円=5,170,000円
■カップル・夫婦・ファミリー用(2LDK~3LDK/50~60㎡)
㎡単価99,000円
【2LDKの参考例】
この広さで、60.0㎡です。
この部屋の全面リフォームの目安
60.0㎡×単価99,000円=5,940,000円
■ファミリー用(3LDK~/60㎡~)
㎡単価99,000円
【2階建て3LDKの参考例】
この広さで、83.8㎡です。
この部屋の全面リフォームの目安
83.8㎡×単価99,000円=8,296,200円
なお、80㎡を超えると単価は82,500円(税込)くらいまで落とせることも多々あります。その場合は・・・
83.8㎡×単価82,500円=6,913,500円
あくまで全面リフォームを基準にした概算ですが、過去の事例として、リノベーションで少し機能を追加する程度(たとえば、棚や本棚を造作するなど)なら、この費用内でできる場合もありました。古いのと汚いのは別物なので、汚いものは積極的にリフォームするべきですが、古いだけなら極力残して(逆にそれがユーズド・ハウスの魅力となる場合も)、あるテーマだけに特化するリノベーションだともっと費用を抑えることができると思います。
老朽化していて、一度もリフォームが施されたこともないような中古物件では、この全面リフォームの概算をベースにして考えたほうが良いですが、物件によってはすでにリフォームが施されているものもあります。そういうときは、Aの箇所、Bの箇所、Cの箇所・・・と部分ごとに見積りをとって足し算でプランを練るほうが良いと思います。最低でも水回りだけは入居時にリフォームしておくことを強くおすすめします。住み始めたあとに水回りをリフォームすると、そこに住めなくなってしまい、一時的に別に住む場所が必要になるからです。室内の内装だけなら、家具を移動させたりして、住みながら改装できなくもありません。
これから中古物件を購入して(あるいは家族から譲り受けて)リフォームまたはリノベーションして住もうと考えている方、すでに持家を所有されている方で、その家に住む人数が増えたり、減ったりした(子供の独立などで)タイミングでリフォームやリノベーションを検討している方、ぜひ一度お声がけください!→ご相談フォーム